物語だんだん

だんだん物語となるべし段の談

美術学校

離れに住む弟子

ユカリがいなくなって1週間が経とうとしていた。何の手掛かりもなかった。洋平は憔悴していった。 カヤさん 離れ 美術学校 松田家 美術学校 カヤさん 「洋平ぼっちゃま、田村は遠出をしているのですか」 カヤさんが心配そうな顔で近付いてきた。 「食卓に昨…

行方不明の妹

洋平はお手伝いのカヤさんからユカリの不在を知らされた。ユカリを心配するとともに家のことに無関心だった自分を悔いた。 安岡教授 駐在所 美術学校 田村 松田画伯の弟子 安岡教授 ユカリが帰宅しなかった翌朝、洋平は美術学校へ赴いた。 安岡教授への面会…

校門で待つ男

安岡教授の絵のモデルとなったユカリは、その日も美術学校の教授室でモデルの仕事をした。 ユカリ 松田画伯の息女 田村 松田画伯の弟子 松田家 ユカリ 松田画伯の息女 夕刻になり私は安岡教授の部屋を出ました。 作品の完成が近いせいか安岡教授はとても機嫌…

美術学校のモデル

扉がノックされ、一人の若者が入ってきた。松田画伯の息子の洋平だった。 洋平 松田画伯の息子 山本先生 美術学校の教員 美術学校の生徒たち 校長室 洋平 松田画伯の息子 「山本先生、ご無沙汰しております」 「松田さん、久しぶりね」 「先生、昨日、妹は帰…